草津温泉の主な源泉と特徴

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草津温泉の主な源泉と特徴

草津には昔は100以上の源泉があると言われましたが、1970年に万代鉱を発見し、その後温泉として使うようになってからは徐々に源泉の数が減り、今は6つの湧出量の多い源泉が主なものになっています。


その6つの主要源泉とは、万代鉱・湯畑・白旗・西の河原・煮川・地蔵源泉。万代鉱の湯元が温泉街のはずれで、この6つは温泉街にあるため、万代鉱以外の源泉は「町内源泉」とも言われます。また、稀有で素晴らしい温泉として「わたの湯」源泉もあります。

|| 7つの源泉の特徴 ||

( )内は、[色、匂い、味、肌への当たり、PH、源泉の温度、噴出量]


◆万代鉱(ばんだいこう)

(無色透明、無臭、強酸味、ピリッとする、PH約1.70、95.4℃、6200L/分) 


湧出量が草津の源泉の中で1番多く毎分約6,200リットル。源泉温度は約95度。ほぼ熱湯です。そして、6つの源泉の中でも極めて強酸性(PH約1.70)で、刺激度の高い温泉です。


ヌメリ感があり、入ると肌がピリピリする、痛い、などと、よく言われます。その「痛さ」がたまらなく好きな人もいます。期待される効能は、神経痛、関節痛、うちみ、やけど、美肌など。


御座之湯(木之湯、石之湯各万代鉱源泉浴槽)、西の河原露天風呂(男女共)、大滝乃湯(男女大 浴場内打たせ湯、男性合わせ湯内の打たせ湯、掛け湯)で、掛け流しで使用されています。


 ●草津温泉街から白根方面を見ると、もうもうと煙が立ち上がっている場所があり、そこが「湯元」。最初はただ流されているだけでしたが、その勢いよく噴出する湯を配湯する方法が見つかり、今では大事な源泉。冬、草津の幹線道路の雪を溶かすために道路に埋設されている管内には、この万代鉱が流されています。学校などの公共施設の暖房にも、この源泉が使用されています。


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◆わたの湯

(微白濁、強酸味、硫化水素臭、当たりの柔らかい湯、PH2.11、51.1℃)


湯畑のすぐ近くから噴出している源泉。その湯に入ると、まるで真綿に包まれているように、まろやかな感じがすることから名付けられました。湯の花があり、肌には大変やさしい湯あたりです。草津白根別荘地と、数えるほどの旅館、ホテルにしか引湯されていない貴重な源泉です。


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◆湯畑(ゆばたけ)

(無色透明、強酸味、微硫化水素臭、当たりの柔らかい湯、PH2.08、55.7℃/源泉、4437L/分)


湯元は、草津温泉街の中心にある観光スポット「湯畑」。白い湯けむりと硫黄(イオウ)の臭いがし、草津のイメージを創っています。湧き出た湯は、7本の長い木樋を通して自然に温度を下げてから湯畑の端の湯滝を流れ落ち、パイプを通して共同浴場「千代の湯」や、様々な宿に運ばれます。


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◆白旗の湯(しらはたのゆ)

(白濁、強酸味、硫化水素臭、少しピリッとする湯、PH2.06、55.5℃、1508L/分)


源頼朝が発見したと言われる、歴史の古い湯。「御座の湯」と呼ばれていたのを、明治時代に源氏の白旗にちなんで「白旗の湯」と改名されました。湯元は湯畑の少し上。硫黄分が強く、6つの主力源泉の中で、唯一白濁している源泉。湯の花も多くあります。共同浴場「白旗の湯」や、いくつかの宿が、この湯を引いています。


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◆西の河原(にしのかわら/さいのかわら)

(無色透明、苦味がある、当たりの柔らかい湯、PH2.08、49.3℃、1400L/分)


温泉街の西にある、西の河原公園内に湧き出している大小約50の源泉の総称。源泉のひとつひとつに「琥珀の池」「鬼の茶室」などと名前がつけられています。西の河原公園を散策すると、見られます。


◆地蔵

(微白濁、強酸味、硫化水素臭、少しピリッとする湯、PH2.05、53.0℃、386L/分)


湯畑からやや東へ行った地蔵堂の脇から湧き出しており、小さな「地蔵湯畑」もあります。古くから眼病に効くと言われ、すぐ隣の共同浴場「地蔵の湯」で入浴できます。主な源泉の中で一番湧出量が少なくなっています。


◆煮川(にかわ)

(無色透明、強酸味、微硫化水素臭、少しピリッとする湯、PH2.1、51.6℃、689L/分)


地蔵通りの坂を下ったところから湧き出ています。旅館には引かれていませんが、町営浴場「大滝乃湯」で入ることができます。